「ティク・ナット・ハンの般若心経」出版
ティク・ナット・ハン師が心血を注いで改訳された「般若心経」の日本語版がついに刊行されました。仏教のエッセンスというべき経典が、深い智慧と慈悲の言葉で解説されています。
翻訳は馬籠久美子さん、翻訳協力にゆとり家の島田啓介さんが携わっておられます。
般若心経は、私たちがもっとも親しんでいる仏教経典のひとつで、解説書もたくさん刊行されていますが、なかでもティク・ナット・ハン師の解説は、現代人に般若心経の教えをわかりやすく伝えるものとして有名です。 最初の解説は一九八八年に出されましたが、ティク・ナット・ハン師は二〇一四年に、誤解を招きやすい箇所に新たな解説を加えました。その内容は「空」の意味をより明確にしたものですが、それを反映したのが本書The Other Shore: A New Translation of the Heart Sutra with Commentaries です。 また後半には、ティク・ナット・ハン師がアメリカの刑務所で行った法話の記録Be Free Where You Are も収載しました。マインドフルネスについてわかりやすく語られていますので、あわせて参考にしてください。 本書が般若心経をより深く理解するためのお役に立てれば幸いです。(野草社編集部)